チームに属している君へ~最高のチームとは~

チームワークを語るとき、よく1+1を3にする、とか力を合わせて掛け算にする、など耳にする。

しかし、実際は1+1は2だし、力を合わせても掛け算にはならない・・

この綺麗事が日本のチームワークをダメにする。

では、チームワークとは何か?


それは個々人の役割を果たすことだ。

個人の1と個人の1を足すと3になる、ということではなく個人の1を2や3にする。
個々人が3にできれば3+3になる。

『個人の弱点を補い合う』というのは役割の範囲外を指しているのだ。

営業の人であれば営業の範囲内に弱点を持ってはいけない。しかし、役割外の弱点は仲間に助けてもらう、ということだ。
営業マンは営業の、事務員は事務、開発者は開発の役割を果たし、その結果をもって他者を援護する。

例えば手術を行うチームがある。
執刀医は執刀の、麻酔医は麻酔の、機械出しは機械出しの、役割がある。

それぞれが自分の役割に弱点を持っていて他の人が助ける、なんてことはないだろう。
いや、仮にあったとして、そのチームは本当に最高のチームだろうか?

私が患者ならそんなチームには手術を行ってほしくはない。

やはり自分の役割を完璧に果たす人達が集まったチームにお願いしたいものだ。

チームワークにはもうひとつ大事な事がある。


それは何か?
一人では達成出来ない事に挑む時だ。

勘違いしないでほしい。『力を合わせて』や『励まし合えば』という意味ではない。

いくつかの役割が必要な時、という意味だ。

野球で例えるならば、ピッチャーという役割があってキャッチャーという役割がある、ということだ・・

話を戻して、
目標が100の時、個人の絶対値が10ならどんなに努力しても、その目標は達成されない。

残り90を補う別の役割と結びついて100を達成させる。

要するに、10の人を10人集めなければならないのだ。

ここでも掛け算的な思考があるから勘違してしまう。

3の人が10人集まって、「力を合わせれば・・」なんてことを考えてしまうのだ。結果は30にしかならない。

3の力を10にまで引き上げる努力を個々人がやらなければならない。

その集合体が100になるのであって、
決して3の人が10人集まっても奇跡は起こらない。

ここで一つの疑問が・・


それは・・・

続く