議論が苦手な君へ~大切な事は前提~
同じ目的、同じ目標に向かっているはずなのに話が噛み合わない・・そんな経験をしたことはないだろうか?
きっと多くの人が経験しているはずだ。
例えば、売上を増やす、という目標に対してA案(品揃え)とB案(絞込み)があったとしよう。
B案の方が圧倒的に優れているのに、多数決でA案になってしまう。
なぜ、そんなことが起きるのか?
前提が違う
多くのすれ違いは前提の違いからくる。
先の例で言えば、明らかにB案の方がその企業には正しかった。しかし、絞込み=売上減という前提条件が多数の人にあった。
これでは議論の余地なくA案になってしまう。
このような事例はどの企業でも見られる光景だ。
前提が変われば、答えは変わるのだ。
よって、前提が違うと議論の意味すらない。
しかし、前提を揃えないで議論している事が世の中には多すぎる・・
では、なぜ、前提が違うのか?
一つは、知識・経験
もう一つは、目標の共有化
前者は簡単に想像出来るだろう。
知識・経験のレベルが違うと話が噛み合わない。周りにB案の意味は分らない。
この場合はB案の意味をしっかりと伝えなければならない。
つまり、なぜB案なのか、の前提を揃えなければいけないのだ。
後者は目的、目標の共有不足だ。
どういうことか?
おもしろい例がある。
ある夫婦に、ようやく歩ける様になった子供がいた。夫婦の共通の思いは、子供が立派に歩ける様になることだ。
これのどこに問題があるのか?
父親は様々な困難を自分で回避しながら歩ける様になってほしかった。
母親は危なくないように困難になるような物を全て片付けた。
分かるだろうか、子供が立派に歩ける様になる、という一見共有出来ている目標であっても手段は180度変わってしまう。
ここでも前提を揃える、という事が大事になる。
立派に歩ける、の「立派」とは何か?
「立派」の為にはどのような手段が良いのか?
それら全ての前提を揃えないと、話が噛み合わない。
議論が上手くできない人は、一度、前提が揃っているか確認してみると良い。